神道政治連盟の憲法改正運動
2015年11月3日 投稿者:宮司
神道政治連盟の憲法改正運動
神社界に身を置くものの一人として、最近の憲法改正運動の高まりは気になるところである。
日本会議という組織が、中核となって進めているが、その中の最大の勢力が神社本庁の裏組織ともいうべき神道政治連盟であるからだ。そこで、神道政治連盟の憲法改正運動について私見を述べる。
時代が急激に変化する今日、日本国憲法がいかに優れていようとも、70年間不変のものを時代に合わせて変化させていくことは 続きを読む
靖国と日本文化
2015年8月8日 投稿者:宮司
靖国と日本文化
以前、靖国神社(以下、靖国という)について書いたが、もう一度、別の角度から考えてみる。
清水の次郎長にこんな話がある。戊辰戦争のおり、駿河湾に逆賊として放置されていた幕府軍の戦死者の遺体を、子分たちに命じて回収し、手厚く弔おうとした。そこへ役人がやってきて、これを叱り、幕府軍は賊軍であるから、放って置くように命じた。それに対し次郎長は、死んだら皆仏様ですから官軍も賊軍もありません、弔います、といって供養を続けたという。 続きを読む
安保法制とコンプライアンス社会
2015年7月13日 投稿者:宮司
巷では、安保法制の論議が盛んである。
与党執行部は、何が何でもここでこの法制度を実現するぞと躍起になっている。憲法学者達は、3人の特殊な例外を除いて、こぞって憲法違反であると主張している。
マスコミもやっとこの問題の重要性に気が付きはじめている。
さて、どうなることか。
問題点は、それぞれの主張の論点がかみ合わないことに尽きる。
現実の国際情勢をみれば、一つは中国の軍事大国化と軍人達の膨張主義に東南アジアがさらされていることがある。1929年の大恐慌の後、日本が軍事大国化し、 続きを読む